サンフランシスコ発--Sun MicrosystemsのJava Card技術は、すでに数百万人もの携帯電話ユーザーの認証に使われているが、今後はPCでも利用されることになりそうだ。同社の幹部が明らかにした。
Java Cardは、クレジットカードや携帯電話に挿入するSIM(Subscriber Identity Module)カードに搭載される小型コンピュータで、携帯電話のロック解除に必要なパスワードなどのJavaプログラムを動かすことができる。
Sunのソフトウェア担当エグゼクティブバイスプレジデントであるJonathan Schwartzは11日(米国時間)、アナリスト向けカンファレンスの席上で、同社は2月後半にSIMカードの利用をPCに拡大するというビジョンについて、進捗状況の発表を行うと語った。
「携帯電話に挿入するSIMカードが、自分のPCの認証にも使えたら面白いと思わないか?」と聴衆に問いかけたSchwartzは、PCユーザーの認証が実現すれば、デジタル音楽などの保護されたコンテンツの販売促進につながることから、多くの企業が興味を示すだろうと述べた。
「匿名だとどうしてもイタズラにあいやすい。このイタズラを減らすには認証が役立つことが多い」(Schwartz)
Sunによると、2003年には4億枚を超えるJava Cardが発行されたという。最も多い用途は携帯電話のSIMカードだが、同技術は米国防省の400万人以上のスタッフや、台湾の2400万人の市民にも使われているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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