今週はチップ設計者がカリフォルニア州サンフランシスコに一堂に会し、新タイプのフラッシュメモリや視覚障害者への対応に関する意見交換が行われる。
半導体研究会議として最も古い歴史を誇るInternational Solid State Circuits Conferenceと、毎年2回開催されるIntel Developer Forumの両会議は、どちらも2月15日の週にほぼ同じ場所で開催される。
これら2つのイベントの議題と参加者は重複する部分もあるが、両カンファレンスには明確な違いも多少ある。ISSCCでは、5年以内に市場に登場すると予想される通信、マイクロプロセッサ、メモリ、不揮発性メモリ、およびワイヤレスシステムをはじめとする、半導体業界全般にわたる最先端のチップデザインの概念に関する研究論文を、大企業や学会の研究者が発表する。
2月15日から19日まで開催される同会議で注目に値する論文には次のようなものが含まれる。
一方、IBMは1.5GHz以上の速度で動作するPower5サーバ用チップと、Apple Computerの現行マシンに搭載されたチップの高速版である2.5GHzのPowerPCプロセッサの詳細を明らかにする。IntelとSun Microsystemsも、今後数年のプロセッサロードマップについて説明を行う。
この会議で紹介される論文の多くは、素人にはわけのわからないものに聞こえてしまう。だが、今年51回めを迎えるこの会議で発表された技術のなかには、画期的なものも多数存在する。たとえば、ベル研究所によるデジタルシグナルプロセッサ(DSP:1980年)、UCバークレーとスタンフォード両大学によるRISCチップ(1984年)、100MHzのプロセッサ(1991年:Intel)、そして1GHzのプロセッサ(2000年:DEC、Intel)などは、みなこの会議ではじめて論文が発表されたものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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