日立情報システムズ(堀越 彌社長)は2月9日、中堅・中小規模企業向けにEビジネス対応のERPパッケージ「Web天成」を販売開始した。
「Web天成」は、C/S型の卸売業向けERPパッケージ「天商」と製造業向けERPパッケージ「天成」の導入事例・ノウハウを業種別にテンプレート化することで、システム構築時のパッケージの適用率を高め、最短90日という短納期、低コストでの導入を実現したERPパッケージ。
Webベースのため、企業間コラボレーションを実現するEビジネス・フレームワーク(B2B/WebEDIなど)と連携が可能で、データセンターをベースにしたシステム運用事業との連携も可能になっている。また、開発・導入作業工数の削減に加え、拠点規模やシステム利用者数が多いユーザーでも、ライセンス価格を抑えているため、従来のC/S型導入に比べ、同社比10%−40%の大幅な導入コスト削減が可能。
操作は、Javaの特徴を生かしつつ、従来のJavaアプリケーションにおける操作性の課題を解決し、C/S版と同等の操作性を実現。通常のJavaアプリケーションでは実現できないファンクションキーやエンターキーの機能も、従来のC/S型と同様に使うことができる。また、各利用者が問い合わせ画面などをカスタマイズするための専用カスタマイズツールを備え、必要な情報を柔軟かつ効率的に利用・抽出可能。
さらに、既存のC/S型「天成」、「天商」利用のユーザー環境に情報参照オプションなど必要な機能のみを実装することで、「Web天成」のクライアント機能を利用できる。
このほか、Webベースでの問い合わせ、商品の配送状況の確認、取引先とのEDI連携など多数のオプション機能や、システム構築における導入支援サービス、データ移行、教育サービスも提供する。
価格は、260万円から。同社では、中堅・中小規模の製造業および卸売業をターゲットに、今後3年間で1000システム、100億円の販売(受注)を目指す。
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