日本オラクルと日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、全日本空輸(ANA)の客室乗務員情報システムをオープンシステムで構築したと2月4日に発表した。両社によると「前回の構築時に比べ、構築費は3割減、期間もおよそ半分に短縮できた」という。
ANAは2003年4月に、それまでメインフレームを中心に28のシステムで運用してきたシステムを将来統合する準備として、基盤となる共通データベースシステムをオープンシステムで構築した。具体的には、日本HPのUnixサーバ上で日本オラクルのデータベースソフトウェアOracle Databaseと並列化技術Oracle Real Application Clustersを使って実現している。
統合に向けた2段階目の作業として、ANAは共通データベースを本格利用するシステムの構築に着手し、2003年10月に客室乗務員情報システムの稼働に至った。このシステムは、共通データベースと連携して運航管理業務や乗務員管理などに使われる。「複数のシステムがハードウェアを共有し、機能面で連携することで、拡張性が高く、変化に対応可能な柔軟性のあるシステムを構築できた」(日本オラクル、日本HP)
今後は、運航情報システムや飛行計画システムなどの社内業務システムを、同じように共通データベースシステム上で構築し、数年かけてメインフレームのシステムをオープンシステムに移行していく計画という。
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