NECエレクトロニクスは1月27日、2004会計年度第3四半期(2003年10月〜12月期)の連結決算を発表した。売上高は1752億円で、前年同期は1856億円。営業利益は155億円(前年同期は115億円)、純利益は83億円(同47億円)で、前年同期に比べ大幅な増益となった。希薄化後の1株当たり純利益は67.66円(前年同期は47.47円)。
同社は減収の理由について、「携帯電話機やパソコン向け製品は好調であったものの、円高とゲーム機需要の大幅減、受託販売事業の縮小が影響した」と説明する。ただし、生産効率の向上と高付加価値製品への移行、資材費削減によるコスト削減が奏功し前年同期に比べ増益したという。
分野別にみると、通信機器分野は携帯電話機向けのベースバンドLSI、カラー液晶ディスプレイ用ドライバIC、システムメモリの売上高が大幅に増加した。そのほかで売上が増加した製品には、コンピュータおよび周辺機器分野では記録型DVD向けシステムLSIとプリンタ向けシステムLSI、民生用電子機器分野ではDVDレコーダー用画像処理LSIやプラズマディスプレイ用ドライバICなどがある。一方、ゲーム機向け半導体、従来型の民生機器用半導体、ゲートアレイなどは売上高が減少した。
各製品分野別の売上高は以下の通り。
また同社は、2004会計年度通期(2003年4月〜2004年3月期)の業績見通しについても明らかにした。それによると売上高は7050億円(前期比3%減)、営業利益は530億円(同75%減)、純利益は260億円(同170%増)と見込む。
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