NECエレクトロニクスは、上場後初の決算となる、2004年3月期第1四半期(2003年4月〜6月)の業績を発表した。
第1四半期の連結決算は、携帯電話やデジタルAV機器向け半導体などの堅調を背景に売上高が1697億円となった。売上高が堅調に推移したことに加え、原価低減および費用効率化に努めた結果、営業利益は119億円を計上。当期純利益は60億円となった。
同社は7月24日に東京証券取引所第一部に株式を上場。この上場に伴う新株発行により、同社は新たに937億円の株主資本を調達し、グローバルな半導体専業他社に対抗していくための財務基盤を確保したという。なお、2004年3月期通期の連結予想としては従来通り、売上高7050億円、税引前利益440億円、純利益260億円を見込んでいる。
分野別にみると、比較的堅調に推移したのがデジタルカメラなどのデジタルAV機器向け半導体、カーオーディオ向けマイコンを中心とした自動車および産業機器向け半導体、ダイオード、トランジスタなどの個別半導体や、光通信用半導体レーザ、光ストレージ用半導体などの光半導体、携帯電話などに使用されるマイクロ波半導体など。
逆に伸び悩んだのが、需要の大幅減少のあおりをうけたゲーム機向け半導体、ゲートアレイ、システムメモリ、カラー液晶ディスプレイなど半導体以外の受託販売事業となっている。ただし、受託販売分野については、同社の主力事業ではないため、本年4月から大幅に縮小しているという。
各分野別の売上高は以下の通り。
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