日立製作所は1月20日、インテルの64ビットプロセッサ製品系列であるItaniumプロセッサファミリー(IPF)向けOS用の統合システム運用管理ソフトウェアJP1 Version 7iの販売を同日より始めると発表した。同ソフトウェアは、IPFに対応するHP-UX 11i v2.0、64ビットバージョンWindows Server 2003、Red Hat Enterprise Linux 3の各OS上で動作し、「これらのOSを搭載した高性能なシステム環境で、統合的なシステム運用管理を実現する」(同社)。
JP1 Version 7iは、IPFを導入したシステムを管理するための製品群。統合管理、ジョブ管理、アベイラビリティ管理、資産/配布管理、ネットワーク管理、セキュリティ管理といった製品に分かれている。各製品の概要は以下の通り。
【統合管理】
- JP1/Base:統合管理の基盤
- JP1/Integrated Manager - Central Scope:目的指向型統合ビューによりシステム管理者の視点で統合管理を実現(Windows版のみ)
- JP1/Integrated Manager- Central Console:システム全体の状況を確認
【ジョブ管理】
- JP1/Automatic Job Management System 2 - Agent:サーバ上のジョブ実行状態などを監視
- JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager:システム内のジョブの実行を管理
9月予定
【アベイラビリティ管理】
- JP1/Performance Management/SNMP System Observer - Agent for Process:サーバ上で動作するプロセスをビジュアルに一元管理
- JP1/Performance Management - Agent for HiRDB:日立のデータベース管理ソフトウェア、HiRDBの稼働状況を監視
- JP1/Performance Management - Agent for SAP R/3:SAP R/3の稼働状況を監視
- JP1/Performance Management - Agent for Oracle:Oracleデータベースの稼働状況を監視
- JP1/Performance Management - Agent for Microsoft SQL Server:Microsoftのデータベース、SQL Serverの稼働状況を監視(Windows版のみ)
【資産/配布管理】
- JP1/NETM/Asset Information Manager:IT資産の情報を一元管理(Windows版のみ)
- JP1/NETM/DM Manager:資産/配布管理を管理するマネージャー(Windows版のみ)
- JP1/NETM/DM Sub Manager:資産/配布管理のための中継マネージャー
- JP1/NETM/DM Client:資産/配布管理のクライアント
- JP1/NETM/Remote Control Agent:パソコンを遠隔地から操作(Windows版のみ)
【ネットワーク管理】
- JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent:TCP/IPを管理するためのSNMPエージェント
- JP1/Cm2/Operations Assist Agent:ネットワーク管理の複数システムへのコマンド導入とメッセージを一元管理
【セキュリティ管理】
- JP1/Security Integrated Manager:各種セキュリティ製品を一元管理(Windows版のみ)
製品出荷は、HP-UX 11i v2.0対応版と64ビットバージョンWindows Server 2003対応版の各製品を2004年3月31日から順次、Red Hat Enterprise Linux 3対応版の各製品を2004年9月に開始し、2004年12月までに全製品の出荷を始める。
日立製作所のプレスリリース