日立製作所は7月7日、ポリシーベース自律運用管理を実現できる統合システム運用管理ソフトウェア、JP1 Version 7iの販売を同日より開始すると発表した。同ソフトウェアは、同社が提唱するサービスプラットフォーム向けコンセプト、Harmonious Computingをベースとしている。
JP1 Version 7iの主な機能強化点は以下の通り。
企業システム内に分散するサーバやアプリケーションプログラムを、業務上の視点から業務別、部門別など目的別グループで管理する。さらに、システム障害や稼働性能低下の発生場所と合わせ、影響を受ける業務システムの範囲も一元的に管理する。「これにより、システム障害による業務への影響範囲を高い精度で予測可能となる」(日立)
JP1/NETM/DMやJP1/Lan Licenserなど資産/配布管理製品の収集したハードウェア構成やインストール済みソフトウェアの情報を統合し、資産管理台帳を自動作成する。さらに、ソフトウェアの契約期限切れ、ライセンス数超過、不正ソフトウェアのインストールなどが発生した場合、管理者に電子メールで自動通知する。
複数の稼働性能情報から横断的な状況把握/分析を実施し、システム障害時の問題解決と障害発生予測を支援する。分析/予測手法として、稼働性能情報の傾向を分析するトレンド分析、将来のある時点における稼働性能値を予測するメトリック値予測、稼働性能が危機的な状況になる時期を予測する危険域到達時刻予測などを提供する。
統合セキュリティ管理ソフトウェアの機能を強化し、ファイアウォールや不正アクセス監視製品など、管理対象となるセキュリティ製品に対し、統一的なセキュリティポリシーを1つの設定画面から同時に設定可能とする。「これにより、統一的なポリシーに基づくシステムのセキュリティ確保が容易に実現できる」(同社)
各製品の標準価格は以下の通り。いずれも7月31日より出荷を開始する。
対応OSはHP-UX、Solaris、AIX、Windows Server 2003、Windows 2000、Windows XP(製品によって一部異なる)。
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