NTTソフトウェアと米カールは1月19日、次世代ウェブ言語Curlと暗号エンジンCipherCraftORを組み合わせた開発実行環境「CipherCraft/Curl」を共同開発したと発表した。2月2日から販売を開始する。
CipherCraft/Curlは、マサチューセッツ工科大学で開発されたウェブ言語Curlの開発実行環境に、NTTと三菱電機が開発した暗号アルゴリズムCamelliaに対応した暗号エンジンCipherCraftORを組み込み、セキュリティ機能を拡充したもの。Curlは、ウェブ上での情報流通においてネットワーク側のサーバとの通信を最低限に抑え、クライアントサイドで処理を行うことで高速処理をするのが特長。ウェブ上のシステムを単一の言語で構築する手段として普及が期待されている。
今回開発された開発実行環境では、Curlで構築したウェブの情報をCipherCraftORで暗号化・復号化することでクライアントデータや通信データなどの盗聴・改ざんを防止できるほか、クライアント認証やアクセス制御機能により、なりすましの防止や認証ユーザーごとにコンテンツの制限をかけることなどができるようになる。
NTTソフトウェアでは、直販のほかカール・アジアパシフィックと共同で代理店販売の展開を予定している。2004年度末までにシステムインテグレータを含め1億円の売上を目指すとしている。
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