NTTソフトウェア株式会社と米Curl Corporationは7月16日、Web開発環境「Curl Client/Web Platform」のセキュリティ強化と普及を目的に戦略的提携を結んだと発表した。両社は、行政機関や金融、製造、医療サービスなどを対象に同製品の普及促進を図るとしている。
Curl Client/Web Platformは、Web分散型アプリケーションを配信する次世代のクライアントソフトウェア群。ランタイム環境と拡張可能なプログラム言語を含んだ統合開発環境で構成されている。今回の提携によりNTTソフトウェアは、世界最高水準の安全性と効率性を誇る暗号アルゴリズム「Camellia」に対応した暗号エンジン「CipherCraft」を提供する。
Camelliaは、NTTと三菱電機が共同開発した128ビットブロック長の共通鍵ブロック暗号アルゴリズム。鍵長は128、192、256ビットに対応しており、2003年2月にはEU認定の標準暗号方式検討団体(NESSIE)から次世代推奨暗号方式として選定された。
またCipherCraftは、同じくNESSIEから次世代推奨暗号方式に選定された「PSEC-KEM」にも対応している。PSEC-KEMは、NTTが開発した楕円曲線上の離散対数問題に基づく鍵共有のために使用できる公開鍵暗号方式で、楕円エルガマル暗号と同等の性能をもっている。
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