エコーネットコンソーシアムは1月19日、「エコーネット規格Ver.3.20」の運用を開始したと発表した。
エコーネット規格は、異なるメーカーの家電機器を接続するホームネットワークシステム通信の標準規格。Ver.3.20では、ミドルウェアアダプタやECHONETルータの規格化、セキュリティ通信規格の強化、サービスミドルウェア機能の向上などを新たに追加した。このバージョンで、異なる伝送媒体での相互接続の規格化が完了となる。また、エコーネット規格準拠の通信媒体をアダプタとして後からユーザーが追加できるエコーネットレディ家電機器も規格化し、低コストでネットワークに接続できるようにした。
例えば、すでに商用化されている東芝のフェミニティシリーズ(Bluetooth)、松下電器産業のくらしネットシリーズ(特定小電力無線)、日立H&Lのホラソネットシリーズ(特定小電力無線)など家電機器がECHONETルータ機能によって相互連携できる。
さらに、生活情報の漏えいや外部からの不正アクセスなどの悪意ある行為を防げるホームネットワーク実現にむけて、エコーネットセキュリティ通信をいっそう強化した。そのほか、人体センサーと照明の直接連動のような、コントローラを介さない機器間同士の連携ができる連動設定サービスミドルウェアを規格化した。
今後、エコーネットコンソーシアムでは、相互接続を保証するための規格認証制度の整備を進め、普及活動の促進を図るとともに、国際標準への提案を推進する予定だ。
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