HP、PC市場で首位返り咲き--2003年第4四半期

Michael Kanellos(CNET News.com)2004年01月16日 08時00分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Hewlett-Packard(HP)は、2003年第4四半期(Q4)に、Dellを追い抜き、世界最大のパソコンメーカーになったが、これはある意味であまり喜べない名誉かもしれない。

 調査会社のGartnerとIDCによれば、Q4のパソコン出荷台数はそれぞれ12%と15%伸び、2003年全体では約11%伸びたという。これは1年前の予想を大きく上回っている。2004年の世界的な出荷台数は、Gartnerによれば10.9%、IDCによれば11.4%伸びるという(両社ともノート、デスクトップとx86チップを搭載したサーバを対象にしているが、統計手法が多少異なるため、結果が違っている)。

 この台数の伸びは主に価格低下によるもので、その分だけ売上の伸びを帳消しにする。IDCアナリストのRoger Kayによれば、2000年に1億4020万台のPCが工場から出荷され、市場で約2260億ドルの売上を達成したという。一方、2003年には1億5260万台のPCが出荷されたが、その市場価値は1750億ドルとなり、金額ベースでは実に510億ドルも低下したことになる。実際、2002年には1億3670万台のPCが出荷され、おそらく1750億ドルの売上を達成したと思われるが、金額の点からみると、過去2年間はほぼ同じ実績だったことになる。

 「コンシューマー市場の強さには驚いたし、ノートPCセグメントの成長にも多少驚かされた。しかし、2003年Q4の伸びは主に値下がりによるものだと思う」と、GartnerアナリストのCharles Smuldersは述べている。

 それでも、大手PCメーカーには喜ぶ理由がある。大手各社の販売台数は、市場全体の勢いを上回る伸びを見せ、また今後についてもPCメーカーがデスクトップPCやノートPCに接続可能なフラットパネルTVや家電製品の販売を開始したため、さらなる伸びが期待されていると、KayとSmuldersの両氏は述べた。同時に、部品価格も多くの場合低下しているため、その分だけPCメーカーの取り分は多くなる。

 Kayによれば、「回復の兆しは年の半ば頃から見えていた」という。この回復で、両社とも昨年は1度以上予測を上方修正していた。

各社内訳は?

 HPの2003年Q4の成功要因は、主にコンシューマー市場で健闘したのと欧州での販売が好調だったためだ。一方、Dellは小売店経由の販売台数が少ないため、クリスマス商戦を含む年末の3カ月には、ライバルメーカーにシェアを譲る傾向がある。欧州がHPの強い市場の1つであるため、強いユーロもHPに追い風となったようだ。

 IDCによると、HPは全世界でのシェアを、前年同期の16%からこのQ4には16.9%に伸ばし、また台数ベースでは21.7%増加したという。

 一方、同四半期のDellの世界シェアは16.3%で、前年同期の15.6%からやはり上昇。台数でも19.7%アップしている。なお、IDCによれば市場全体は15.2%成長したという。HPは旧Compaqとの合併が完了した2002年4月以降、Dellとトップの座を争っている。

 2003年通期では、Dellの世界シェアが2002年の15.1%から16.9%へと上昇し、依然としてトップ。一方、HPの通年の世界シェアは前年の16%から16.4%へと増加した。

 米国内では、DellのシェアがQ4は30.2%、通年で30.9%を達成し、トップの座にとどまった。一方HPは、Q4が21.7%、通年では20.6%を達成して2位につけた。

 また、主にビジネス顧客だけを対象にしている第3位のIBMは、世界的なシェアがQ4は6%伸び、出荷台数でも前年同期から17.7%の伸びを示した。同社は米国内でも3位を占めた。

 「IBMの売上が好調なことは、ビジネス市場が回復している兆しといえよう。しかし、単価が下がっていることを考え合わせると、企業は購入台数こそ増やしているものの、金額的にはあまり増やしていないのではないかというのが、我々の関心のあるところだ」(Smulders)。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加