中国最大のオンラインゲーム企業Shanda Networking(Shanda)は、来年はじめに、最低でも3億ドルの資金調達を狙ってNasdaqに上場する予定だ。先週、同社の主要投資家が明らかにした。
投資銀行米Goldman Sachsが主幹事を務めるこの株式公開で、Shandaの発行済株式全体の約20〜25%が一般投資家に提供される。上海に本社を置く同社の予想市場価値は10億ドル相当で、そのうち7割は創業者のTimothy Chanが所有する。2003年度に、中国で6番目に裕福な人物としてForbes誌にランクされているChanは、1999年、27歳の時にShanda Networkingを創業した。
香港SOFTBANK Asia Infrastructure Fund(SAIF)の社長、Andrew Yanは、中国の通信社、新華社の電話取材に対して、このIPOは来年第1四半期に実施する予定だと語った。米国のネットワーク機器ベンダーのCisco Systemsと日本のSoftbankのジョイントベンチャーであるSAIFは、9カ月前にShandaに4000万ドルを投資している。
Yanは、Shandaについて、ユーザー数および売上高の点では、世界最大のゲーム企業だと説明した。
Shandaは、自社Webサイトwww.shanda.com.cn上に1億7000万人の登録ユーザーを抱えていると主張する。中国のインターネットユーザーは約7000万人で、オンラインゲームユーザーは4000万人といわれている。これは、米国に次ぐ世界第2の規模だ。
新華社の報告によると、アナリストらは、中国のオンラインゲーム産業は今年約2億4200万ドル規模で、来年にはさらに2倍以上の成長を遂げると予測しているという。
Shandaの人気プログラムは、韓国のマルチプレイヤー型ファンタジーゲーム、Legendだ。プレイヤーはアクセス料として毎月4.25ドルを支払う。Shandaはすでに利益を上げており、2003年の予想売上高は6000万ドル〜7200万ドルの間と言われている。
上海のあるコンサルティング企業でディレクターを務めるPaul Waideは、中国のインターネット企業は現在熱い注目を浴びていることから、ShandaのIPOに関心を持つ投資家は多く、Shandaはそのような関心を支えられる収益を上げている、と新華社に話している。
すでにNasdaqに上場している中国のインターネット企業には、NetEase.comやSohu.comなどがあり、この2社は昨年黒字だったことから株価が大幅に上昇している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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