「オンラインゲームは濡れ手に粟のようなビジネスだ。寝転がっていてもお金が入ってくる」と、米国のビジネス誌Forbesが中国一の金持ちと呼ぶ男は冗談交じりに語った。
Ding Lei、またはWilliam Dingとしても知られるこの男性は30才にして、中国のインターネットポータルNetEase.comを率いている。
新華社通信によれば、中国のインターネット関連株は米NASDAQテクノロジー部門で活発に取り引きされ、Dingの資産は9億ドルにまで急増しているという。
同氏は、会社の株を52%所有しており、他の景気のいい中国のポータル同様、売上のほとんどをオンラインゲームとPCと電話間のショートメッセージサービス(SMS)から得ている。
「中国初の3つのもっとも人気の高いインターネットポータル、つまりSina、SohuとNetEaseは、ワイヤレスビジネスと密接に関係している」と述べた中国社会科学学会インターネットリサーチセンター所長、Lu Benfuのコメントが同記事で引用されている。
NetEaseの収入の大半は、モバイルサービスによるものだ。しかし、Asian Wall Street Journalの記事によれば、国内インターネットポータルが提供するモバイルサービスに関して、政府が新しい規制を発表したことで、今後数カ月のうちに、収入源が断たれる可能性があるという。
NetEaseは、赤字や経営陣の入れ替えなどで、最初の2年はゴタゴタが続いたが、今年の第3四半期は、オンラインゲームのおかげで1000万ドルもの純利益を出し、売上はほぼ2倍の1800万ドルに達した。
中国のインターネット情報センター(CNNIC)によれば、6月末現在、同国のインターネット人口は6800万人で、半年前から890万人増加したという。中国のインターネット人口は、13億という同国の人口の5.3%にあたる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス