Mandrake Linuxの新しいバージョンでは、一枚のCDからシステムを起動できるようになり、ユーザーは外出先でも自分用にカスタマイズしたシステムを使えるようになった。
仏MandrakeSoftは、Mandrake Linux 9.2 OSの新しいバージョンをリリースした。このMandrake Moveというバージョンは、一枚のCDから、自分用にカスタマイズしたデスクトップを起動できるようになっている。ユーザーが外出先でももっと効率よく作業できるように設計されたこのOSは、Microsoft Windowsがまだ手をつけていないニッチを満たすものだ。
この製品は、今年リリースされたLindowsCDなど、他社の供給するCDから起動可能なディストリビューションと似たものだ。これらのCDから起動できるLinuxは、主としてデモやトレーニングなどの用途に使われている。MandrakeMoveがLindowsCDと異なるのは、ユーザーのシステムの設定やアプリケーションデータを暗号化して、USBキーに保存できる点だ。USBキーは、パソコンのUSBポートに接続して使う、安価なリムーバブルストレージ機器を指す。
またMandrakeMoveでは、システムを立ち上げた後にCD-ROMを取り出し、別のディスクに差し替えて、そのなかにあるデータを読み取るといったこともできる。
他社の類似の製品と同じく、MandrakeMoveは、CD-ROMから直接起動するため、インストール作業もいらず、ハードディスクも必要ない。そしてパソコンを再起動すれば元の状態に戻せる。このLinux OSは、米Intelや米AMDのプロセッサーを搭載したほとんどのマシンで動かすことが可能で、必要なメモリー量は128MBとなっている。
このOSの製品版ではKDEインターフェイスを採用しており、Microsoft Officeと互換性のあるOpenOffice1.1、ゲームや教育用ソフト、米Nvidia社の商用ディスプレイカードドライバー、Acrobat Reader、RealPlayer、Flash Playerなどさまざまなアプリケーションが付属する。予約申込み価格は69.90ユーロ(50ポンド)で、この値段のなかには128MBのUSB2.0対応ストレージキーが含まれる。MandrakeSoftはまた、商用ソフトとUSBキーを除いた、無料でダウンロードできるベータ版も提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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