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米ウインドリバーがオープンソース推進団体に参加

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 Linuxと競うよりも、それを取り入れる道を選んだOS専門企業の米Wind River Systemsは1日(米国時間)、2つの著名なオープンソースソフト推進団体への参加を発表する予定だ。

 カリフォルニア州アラメダに本拠地を構える同社が参加したのは、Linuxの開発/推進を手掛けるOpen Source Development Labs(OSDL)と、IBMが優れたプログラミングツールの開発を目指して立ち上げたオープンソースプロジェクト、Eclipse Consortiumという2つの団体だ。

 どちらの団体も、Wind Riverの製品と直接競合するソフトの開発/推進に取り組んでいる。そのような団体への参加は、同社がいかにLinuxを重視しているかを示している。Wind Riverは今年10月にLinux向けのプログラミングツールを発売したが、それ以前はLinuxの使用を避け、神経ガス検出装置や風力発電用タービンなどに組み込まれたコンピューティング機器で使用されている、同社独自のVxWorks OSを優先的に扱ってきた。

 組み込みOS市場のおよそ30%のシェアを握っているWind Riverが下した今回の決断について、米Illuminataのアナリスト、Gordon Haffは次のように指摘している。「組み込みLinuxが市場での現実であることを踏まえて、その波に押し潰されるのを待つよりも、それに先行しようとしている点で、Wind Riverは賢明だ」(Haff)

 OSDLの主要プロジェクトの1つは通信機器メーカー向けのCarrier Grade Linux(CGL)仕様の策定だが、これらのメーカーはWind RiverのVxWorks OSを使う最重要顧客だ。そして、組み込み機器向けの専門ソフトを開発する顧客企業にとって、プログラミングツールは極めて重要な技術といえる。

 Wind Riverは声明の中で、「最近、我々の顧客である通信機器メーカーが、細分化されたUnix製品からCGLへ乗り換えはじめた。Wind Riverの顧客はCGLとVxWorksとの互換性を求めており、我々が組み込みOSに関する専門知識やツールの機能をCGLにもたらすことを期待している」と述べた。

 Wind Riverでは、各企業が、1つのオープンスタンダードに基づく、統合された開発環境の下に、組み込み型機器を標準化させる取り組みを行っており、Eclipse Consortiumへの参加もその一環という。同社は、その開発者プロジェクトの推進を目的としたカンファレンス、EclipseCon 2004のスポンサーとなる予定だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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