米クアルコム会長:「CDMA方式の携帯通話は盗聴可能」

 韓国では、CDMA方式の携帯電話の盗聴問題をめぐって、政治的な論争が長く続いてきているが、このほど米Qualcommの会長がこの問題に関して「盗聴は可能だが、実行される確率は低い」と語った。

 CDMA方式の携帯電話の通話を盗聴できるとの可能性は、韓国政府高官が否定している技術的な問題である。

 米国の無線技術企業Qualcommは、CDMA技術の一部を開発した企業である。そのQualcommのIrwin Jacobs会長が、韓国の通信社Yonhapに語ったところでは、CDMA通話の盗聴は技術的には可能だが、実際には非常に困難で、特別な機器を使った集中的な作業が必要になるという。

 技術的には、通話が基地局間を送信される間に暗号のかからない有線上を通過する時には、どんな携帯電話の通話でも、これを傍受し盗聴できる。いっぽう無線通話の盗聴はより難しい。

 10月に、韓国のある閣僚が、議会による公聴会の席上で、韓国内ではCDMA通話の盗聴が可能であることを公式に否定した。

 しかし野党は、韓国大統領のセキュリティサービスが盗聴防止機能付きの携帯電話を一部の政府高官に極秘に渡しており、この韓国政府高官を偽証の罪で告訴すると主張した。

 朝鮮日報によると、韓国の政府高官及び産業界のリーダーは、盗聴を避けるために複数の携帯電話機を使っていることが多いという。

 韓国の携帯電話メーカーPantech & Curitelは、盗聴防止機能付きのCDMA方式携帯電話600Sを2月に発売した。このモデルには、音声暗号化機能があるほか、携帯電話の端末固定番号(ESN)の違法コピーを防ぎ、違法のクローン電話が通話を傍受できないようになっている。

 しかし、通話が安全なのは発信者と受信者の双方が同じ盗聴防止機能と暗号化技術を持つ電話を使用している場合に限られる。

 またドイツ製の盗聴防止携帯電話が、18日(米国時間)に発売された。在ベルリンのCryptophoneは、台湾のHigh Tech Computerの携帯端末兼用電話XDAに暗号化ソフトを追加したのだ。通話を解読できるのは、類似の受話器かそのソフトウェアを使っているコンピュータだけだ。

 この電話は、秘匿性の高いビジネス情報向けのものだが、暗号化機能付き電話は犯罪捜査を妨げる可能性があるというセキュリティアナリストもいれば、この電話が政府による監視行為が増えていることに対する答えだとして歓迎するプライバシーロビイストもいるという。

 盗聴防止機能付き携帯電話はほかにもあるが、Cryptophoneによると、同社の携帯電話は政府機関の束縛を全く受けずに開発されたものであり、同社は一般に公開されたソースコードを使用する唯一の暗号化機能付き電話メーカーだと言う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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