米連邦通信委員会(FCC)は20日(米国時間)、米国通信協会(USTA)が提出していた、電話番号ポータビリティに関する規則の施行延期の要請を却下した。
USTAは18日、FCCに対して、契約者が加入電話から携帯電話に切り替える際に電話番号をそのまま使えるという規則の施行を、遅らせるよう要請していた。
「今回の要請について、ユーザや通信会社、競争の激しい市場に利益がもたらされるのを遅らせる理由は何もない」と、FCCは回答に記している。新規則は、24日に施行される。
FCCはUSTAの主張の大半を退けたが、ユーザが携帯電話から再び加入電話へ切り替えようとする場合、電話番号をそのまま使えない可能性があることを認めた。ユーザが別のエリアコードの地域へ引っ越した場合に生じるこの問題について、FCCは調査中である。これに関してFCCは、「この問題に対する処置が未定である間でも、要請者が不利益を被ることは立証されていない。ましてやそれによる損失は、それほど大きいものでも回復不能なものでもない」と述べている。
この要請却下を受けて、USTAは、コロンビア特別区の裁判所に対し、加入電話会社が、解約しようとする顧客の電話番号を携帯電話のプロバイダに渡さなければならないかどうかについて、再調査を要請していると述べた。同裁判所は、すでに同様の要請を地元の4つの電話会社から受けている。
携帯電話市場の調査分析を専門とする米Cellular Telecommunications & Internet Associationは、USTAの動きを無駄な努力だと批判している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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