顧客が携帯電話会社を変更しても同じ電話番号を使い続けられるようにする、連邦通信委員会の電話番号ポータビリティ命令が11月24日から施行されるが、携帯電話会社のロビー団体Cellular Telecommunication and Internet Association(CTIA)は15日、この命令を撤回するようワシントンDC上訴裁判所に訴えた。
米国の携帯電話会社が最も恐れているのは、契約終了とともに電話会社を頻繁に変更する顧客の割合が劇的に増えることだ。このような顧客の割合は通常3%程度だが、1999年から電話番号ポータビリティ制度を導入している香港では、電話会社を1か月で変更する顧客の割合が10%に急増したという。連邦通信委員会側は、電話番号ポータビリティの規制は市場の競争を促すもので、各携帯電話会社は顧客によりよい新サービスを提供するようになる、と主張しており、消費者団体らはこの主張を支持している。
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