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分散コンピューティングが抗ガン研究に貢献

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 世界中のに散らばったパソコンから余剰処理能力をかき集め、ガンに対抗する性質のある分子を見つけ出そうという英国のプロジェクトが、このほど実験に成功した。

 英国のFind-A-Drugというグループは12日(現地時間)、他の機関と協力し、ガンの転移を防ぐ可能性を持つ40以上の分子を特定したと発表した。Find-A-Drugは、数千のパーソナルコンピュータの余剰処理能力を活用して、数百万の小さな分子をテストし、ガン細胞の成長を阻害する可能性のある分子があるかどうかを調べた。

 5億種類以上の分子を評価した結果、うち200種類の分子にガン細胞の成長を抑制する可能性があるとわかり、米国の国立ガン研究所がテストを行った。Find-A-Drugの科学ディレクターKeith Daviesは12日、テストにかけられた200種類のうち、42種類の分子に待望の抗ガン特性が検出されたと発表した。「Find-A-Drugは、5つの抗ガンたんぱく質ターゲットの成長阻害物質を見つけた」(Davies)

 今回の成功により、Find-A-Drugのような分散コンピューティングプロジェクトの有効性が示されたわけだが、このプロジェクト自体は、ほかの類似プロジェクトに比べて非常に規模の小さいプロジェクトだ。

 今回の実験では、1万3000台以上のPCが、Find-A-Drugのプロジェクトに参加するために必要なソフトウェアをダウンロードし、1000年分を越えるコンピュータ処理時間を生み出した。

 これに比べ、オックスフォード大学のCentre for Computational Drug Discoveryが行った類似のプロジェクトでは、2001年始めのプロジェクト立ち上げて以来、既に22万5000年分のコンピュータ処理が行われており、これを支えるために250万台のPCが使われている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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