セキュリティ担当幹部によるグループ「Global Council of CSOs」が発足

 サンフランシスコ発--あわせて10人のセキュリティ担当幹部が、企業や政府による安全な情報インフラ構築に一役買おうと、あるグループを結成した。

 新たに発足する「Global Council of CSOs(Chief Security Officers)」というこのグループには、テクノロジー、金融、インターネット関連の各企業から合わせて9名、政府機関から1名のセキュリティ担当幹部が参加する。同グループが米国時間12日に当地で開いた記者会見によれば、結成の目的は、企業における最高セキュリティ責任者(CSO)の役割を明らかにし、「安全なサイバースペースを目指す国家戦略」を実行するうえで、彼らが果たすべき役割を理解させ、セキュリティ専門家やテクノロジー業界と政府間での情報交換を支援することだという。

 「我々はみな、サイバースペースでの自分たちの持ち場を安全にするために、最善を尽くすつもりだ」と、グループ結成に向けた取り組みを率いてきた、米eBayの最高セキュリティ責任者、Howard Schmidtは語った。かつて米Microsoftで最高セキュリティ責任者を務めていた同氏は、米国政府のサイバーセキュリティ最高責任者でもあり、国家のインターネットインフラ、コンピュータやデータに対する攻撃防止を目指した政策綱領である「安全なサイバースペースを目指す国家戦略」の草案作りに大いに貢献した。

 同団体は、デジタルセキュリティ問題に対応するために、特に設置された組織としては、一番新しいものだ。9月に、米国の国土安全保障省は、カーネギーメロン大学のコンピュータ非常事態対応チーム(CERT)のコーディネーションセンターと協力し、US-CERT Groupを結成して、サイバーバグと闘っている。その1年前に、安全なインターネットを推進するために、ソフトウェア会社とセキュリティ会社数社が結成した組織は、ソフトウェアの脆弱性を公開するためのガイドラインを発表した。さらに、多数の情報共有・分析センターが設置され、さまざまな業界に対し、安全な情報システムを維持する方法について指導している。また、FBIは、全米各地の多くの企業と提携して、ロータリークラブに相当する、InfraGardグループを結成している。

 CSOグローバルカウンシルの役割は、他の組織と重複するかもしれないが、主な目的は補完的な役割を果たすことだ、とOracle最高セキュリティ責任者のMary Ann Davidsonは述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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