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「ペットにもユビキタス化の恩恵を」:富士通のベンチャー企業、オンライン給餌器を開発

永井美智子(CNET Japan編集部)2003年11月04日 19時58分
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 ブロードバンド化と携帯電話の進化によるユビキタス化の流れは、ペットにまで恩恵を与えることになりそうだ。

 AOSテクノロジーズは11月4日、インターネットを利用してPCや携帯電話から遠隔操作でペットに餌を与えるカメラ付インターネット自動給餌器「iSeePet2004(Ver.2.0)」を発表した。ペットの様子をPCからは動画で、携帯電話からは静止画で確認しながら、餌の量を調節して与えることができる。OSにはLinuxを採用し、11月22日より販売を開始する。

 AOSテクノロジーは富士通のベンチャー制度により設立された企業で、2003年6月に社名をアルファ・オメガソフトから変更している。

 iSeePet2004は2002年にAOSテクノロジーズが開発・販売した「iSeePet」の改良版となる。iSeePetは定価が11万8000円、実勢価格でも9万円強だったというが、現在までの1年間で500台ほどが売れたという。

 AOSテクノロジーズではiSeePetをアンテナ商品として位置付け、1年間に様々なアンケート調査やマーケティングを行ったという。その結果、「ネットワークの設定と価格が問題となっていることが分かった」とAOSテクノロジーズ代表取締役社長の佐々木隆仁氏は話す。

 ネットワークの設定については、NTT-MEと連携することで解決した。NTT-MEはiSeePet導入時の取り付けやプロバイダ契約、アフターサービスをパッケージ化して提供する。ただし製品単体での販売も行うという。

「iSeePet2004」。餌を与える前に音楽を鳴らすことで、音に反応して犬が駆け寄ってくる

 また、価格も大幅に引き下げた。「部品の見直しを含め、内部の構造を徹底的に変えた」(佐々木氏)という。価格はオープンだが、「実勢価格では6万円程度を想定している。従来の半額近い価格になった」(NTT-MEグローバルソリューション本部副本部長の土元洋一郎氏)と自信を見せる。

 その他の改良点としては、インターネットへの接続ケーブルと給電ケーブルを1本に集約して保護チューブを取り付け、犬が噛んでも壊れないようにした。さらに餌箱やトレイを取り外して洗浄できるようにしたり、1回に与える餌の量を5gから40gまでの8段階で調節できるなど、利用者の要望を反映させている。将来的には携帯電話から動画を見られるように準備を進めているという。

 販売は全国の量販店やペットショップ、パソコンショップ等の代理店を通じて行うほか、NTT-MEではNTTグループ各社との連携や同社の販売代理店を通じた販売も予定している。また、マンションのディベロッパーを通じた販売なども検討しているという。海外のディストリビュータも募集しているといい、欧米を中心に販売していく考えだ。販売目標数は初年度が3000台、2年目以降は1万台としている。

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