今年度第3四半期の全世界における携帯端末の出荷台数は増加に転じたものの、通年の総出荷台数は前年を下回る結果に終わりそうだ。調査会社の米IDCがレポートをまとめた。
第3四半期には、全世界での出荷台数が、前年同期比で1.1%増加し、237万台となった。メーカー別では、2位の米Hewlett-Packard(HP)が3位のソニーとの差をさらに広げ、1位の米Palmに迫る結果となった。
だが、第1四半期の21%減、第2四半期の10.7%減(ともに前年同期比)が響き、通年では約25%落ち込むと、IDCは予想している。
「年末商戦での需要が相当振るわないと、この低調な数字は変わらないが、しかし低価格の新製品がたくさん登場し、なかには無線機能さえ備えたものもあって、企業ユーザーにとってはさらに魅力的になっている点は好材料だ」とIDCのアナリスト、David Linsalataは話している。
昨年、Palmが99ドルで発売したZireは、人気の高いクリスマスプレゼントの1つになり、同社史上最も著しい売上の伸びを記録した。同社は今年のホリデーシーズン向けに新型Zire 21を99ドルで用意しており、昨年の成功を再び手にすることを願っている。
IDCの調査によると、トップシェアを守り続けているPalmも、第2四半期に41.8%だったシェアは、第3四半期には35.6%の84万3000台まで落ち込んだという。
一方HPのシェアは、17.6%から24.5%の58万1000台に増加した。3位ソニーが11.5%の27万3000台、4位米Dellが5.7%の13万6000台、5位東芝が3.6%の8万6000台と続いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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