多数のWindowsユーザーが、米Apple ComputerのiTunesジュークボックスソフトウェアを試すチャンスに飛びついた。その反応は、臆面もない称賛からバグへの苦情などさまざまだ。
Appleは、iTunesをダウンロードしたユーザー数を明らかにしていない。しかしiTunesは、Apple最高経営責任者(CEO)のSteve Jobsが16日(米国時間)に発表して以来、大変な人気を集めている、と同社幹部は話している。同ソフトウェアは無料で提供されている。
同社のサポート用掲示板には、称賛の言葉や、不具合に対する懸念、そしてソフトウェアに盛り込まれなかった事柄--今回の場合は、他の音楽フォーマットや、AppleのiPod以外のデジタル音楽プレーヤーのサポートなど、よくある不平などがたくさん書き込まれている。
iTunesをダウンロードしたユーザーのほとんどは、MacでiTunesを利用していた人々で、彼らは、会社もしくは家で使用しているWindowsマシン上でも、同じソフトウェアが利用できるようになって嬉しい、と話している。
「私は2年ほど前からiTunesを使っていて、非常に気に入っている。いままでWindowsでは、ここまでよいソフトウェアは見つからなかった」と、フリーのミュージシャンで、オハイオ州コロンバスでドラム販売店のマーケティングとウェブデザインも担当しているKeith Hanlonは話す。「iTunes for WindowsはMac版のiTunesとまったく同じものなので、私はとてもワクワクしている」(Hanlon)
しかし、WindowsパソコンでのiTunes体験を、皆がそれほど喜んでいるわけではなさそうだ。最も深刻な苦情は、iTunesをインストールするとマシンがクラッシュしてしまうというもので、Windows 2000 Professionalを使う複数のユーザーから報告されている。
ニューヨーク在住のSF書籍編集者、Patrick Nielsen Haydenは、自分のパソコンにiTunesのWindowsバージョンをインストールしたところ、マシンが使えなくなってしまったという。「再起動すると、Windows 2000 Professionalは「スプラッシュスクリーン」(製品ロゴを表示する画面)を表示する。そして、プログレスバーが半分くらいのところまでくると、完全に凍ってしまう」とHaydenは電子メールに記している。
Haydenは、この経験に「非常に落胆した」が、Windowsを再インストールした後にもう一度試してみると述べている。「私は実際のところ、家ではMacの方を良く使っている。大きなハードディスクのついたPCが家にあるので、MacではなくこのPCに自宅のMP3コレクションを保存したいと思っただけなのだ。もしかしたら、2回目のトライでうまくいくかもしれない」(Hayden)
Appleの掲示板には、同じ問題についての報告が10件以上投稿されている。
その他の苦情としては、iTunesがWindowsユーザーのパソコン内にある音楽を新しいフォルダーに移動してしまうというものがあるが、ただしAppleでは、初期設定のままなら、ファイルの名前を書き換えたり、移動してしまうことはないはずだとコメントしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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