マイクロソフトが新OS「Windows XP Media Center Edition 2004日本語版」を発表したのに伴い、パソコンメーカー8社が同OS搭載PC発表した。デスクトップ型には大容量のHDDを搭載したものが多く、映像や音楽を楽しめるようにハイスペックな設計となっている。また、東芝は唯一ノートPCを発表している。
Media Centerはテレビ、音楽、写真、ビデオなどのデジタルコンテンツをPC上で簡単に操作できるように設計されたWindows XPベースの最新OSだ。Media Centerはこれまで米国、カナダ、韓国で提供されていたが、日本に登場したのは今回が初めてとなる。
NECはデスクトップの「VALUESTAR U」シリーズにMedia Centerを搭載し、10月15日より販売を開始した。型番は「VU700/7G」で、Pentium4 プロセッサ 2.60C GHzを採用した。液晶ディスプレイの前面パネルを振動させることで画面から音を出す「SoundVu」(大きさは17型)や全てのDVDメディアに対応する「DVDマルチプラスドライブ(DVD-RAM/R/RW、DVD+R/RW)」、約250GBの大容量HDDを搭載している。価格はオープン。
日立は20V型ワイド液晶テレビを採用した「Prius Deck 770Gシリーズ」にMedia Centerを搭載した。型番は「770G20TVP2」で、3GHz のPentium 4プロセッサを採用した。日立もNECと同様、全てのDVDメディアを利用できる「DVDスーパーマルチドライブ」と250GBのHDDを搭載する。販売は10月30日からだが、限定生産になるという。価格はオープン。
富士通とソーテックはAMDのAthlonを採用
富士通は9月の段階で「FMV-DESKPOWER Cシリーズ」にMedia Centerを搭載すると発表している。型番は「C90EW/C」で、10月18日より販売を開始する。CPUはAMD Athlon 64プロセッサ 3200+を採用しており、160GBのHDDとDVD-R/RWドライブを搭載する。価格はオープン。
デルは「Dimension」シリーズ2機種にMedia Centerを搭載する。「Dimension 4600C」はインテルのPentium4 プロセッサ2.60C GHzを搭載する。注文生産方式により様々な組み合わせが可能だが、80GBのHDD、DVD+RW/+Rドライブ、17インチTFT液晶モニタなどを組み合わせた場合の価格は22万5800円。また、3GHzのPentium 4プロセッサを搭載した「Dimension 8300」に120GBのHDD、DVD+RW/+Rドライブ、17インチTFT液晶モニタなどを組み合わせた場合は27万3800円となる。いずれの製品も、10月16日より販売を開始する。
ソーテックは「PC STATION PA7250MR」を12万9800円で販売する。ただし製品の受注・出荷時期については未定としており、11月中旬以降になる見通しだ。CPUはAMD Athlon XPプロセッサ 2500+を採用し、160GBのHDDとDVD-RAM、DVD-R/-RWへの書き込みが可能なDVDマルチドライブを搭載する。
東芝はノートPCで勝負を挑む
東芝はノートPCにMedia Centerを搭載した。「Dynabook G9/X24PDCWTB」など2モデルを発表。10月29日より販売する。インテルのモバイルPentium4プロセッサ 2.40GHz-Mを採用し、80GBのHDDとDVD-RAM、DVD-R/-RWに書き込みが可能なDVDマルチドライブを搭載する。価格はオープン。
その他、エムシージェイとビジュアルテクノロジーからもMedia Center搭載PCが発表されている。いずれも10月15日より販売を開始している。
Media Centerを搭載した主なPCとスペック(拡大画像) |
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