独SuSE、中小企業向けのサーバ用Linuxを発売へ

   ソフトウェアディストリビューターの独SuSE Linuxは来月、中小企業向けに設計したサーバ用Linuxオペレーティングシステムの新バージョンをリリースする予定だ。

 SuSEが7日(米国時間)に明らかにしたところでは、このStandard Server 8製品は、IntelおよびAdvanced Micro Devices(AMD)の32ビットプロセッサに対応し、最大2基のCPUもしくは2台のクライアントマシンをサポートする。同製品は、ドイツを拠点とする同社のSuSE Linux Enterprise Server 8のコードをベースにしているものの、64ビット技術はサポートしていない。

 SuSEによると、この新ソフトウェアの動作するコンピュータは、ウェブサイトのホスティング、電子メールのルーティング、「プリント」ジョブの管理、ネットワーク越しのファイル共有など、サーバーが受け持つ各種のタスクを処理し、また他のコンピュータをインターネットに接続するゲートウェイの役割も果たすという。

 SuSEはヨーロッパ最大手のLinuxディストリビューターで、米国市場では米Red Hatやその他のLinuxベンダーと競合している。先月には、デスクトップPC向けのLinux 9.0オペレーティングシステムを発表したが、このOSは米Intelの32ビットPentiumおよびXeonチップと並んで、米AMDの64ビットAthlonプロセッサをサポートするものだ。

 規模の小さな企業を狙っているのは同社だけではない。Red Hatもこの市場を狙った同社Linuxのバージョンを昨年リリースしている。

 SuSEによると、小規模企業向けバージョンはウェブベースのリモート運用をサポートし、VPN経由のセキュアなアクセスが可能になっているという。データのセキュリティはアクセスコントロールリストを使って確保するが、これもリモートホストから変更することができる。

 Standard Server 8の米国での価格は449ドルで、SuSEのウェブサイトから直接オンライン購入することもでき、また11月の第1週からは販売代理店経由でも入手できるようになる。この販売価格にはソフトウェア、マニュアル、インストール時のサポート、そして1年間のメンテナンスプログラム加入権が含まれる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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