米Sun Microsystemsは米国時間29日、直近の四半期が「非常に厳しい状況」にあり、同期決算が大幅な赤字になるとの見通しを明らかにした。
今年度第1四半期の決算処理は完了していないものの、同社では1株あたり1セントの法人税充当金などを含め、1株あたり7セントから10セントの損失額を見込んでいるという。Sunは、今回の損失について、「市場や競争の変化の激しさなど、我が社にとって非常に厳しい状況を反映したもの」との声明を出している。
さらに、Sunは同日、繰延税資産引当金を積み増し、6月30日締めの第4四半期の現金外費用が10億ドルにのぼったことも発表した。その結果、同社は前年度第4四半期の損失を、1株あたり32セントとなる10億4000万ドルに修正して再申告することを明らかにした。
同社は当初、同四半期の売上を約30億ドル弱、また利益を1200万ドルと報告していた。
Sunでは、9月28日締めとなる今年度第1四半期の利益予想を事前に公表していなかった。米調査会社First Callの関係者によると、同社が公表していた当該四半期の利益予想は「仮」のもので、Sunが29日に公表した予想と比較できるものではないという。
Sunは今月初め、黒字転換を目指す取り組みの一環として1000人の人員削減を明らかにしていた。
Sunの株価は時間外取引で下げに転じ、29日午後は米Island ECNで3ドル54セントで取引された。これは前日通常取引時間内の終値と比べて32セント安、8%の下落となる。今回の警告が出るまで、Sun株の終値は2セント高の3ドル86セントで、0.5%の上昇となっていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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