米Sun Microsystemsは7月22日(米国時間)、2003年度第4四半期の決算報告を発表。29億8000万ドルの売上に対して、1200万ドルの純利益と、アナリストの予想を下回る結果となった。
同社の純利益は、1株あたり1セントと、当初のアナリストの予想した2セントを下回った。また、前年同期の6100万ドルから大きく減少した。売上についても、アナリストの予想した30億6000万ドルに達せず、前年同期の32億4000万ドルから大きく後退している。
「今下半期は利益目標に達したものの、通年では利益を実現できず、ビジネス拡大につながらなかった。努力を続けてきたにもかかわらず、不本意な結果である」と、同社CEOのScott McNealyは7月22日の本決算結果の発表の中で語った。
だが、今回の決算では同時にいくつかのよい兆候も現れている。主なものとしては、2002年終わりから行っているレイオフによるコスト圧縮があり、2003年会計年度の初めと比較して、4億7700万ドルの支出削減を実現した。結果としてそれが、10億ドル以上のキャッシュを生み出す結果につながっている。また、昨年までセールスマンや顧客に対して提供していたインセンティブを廃止している。こうした努力の結果、同社では18億ドルの研究開発投資が可能になったと説明している。
停滞する経済、企業の投資削減、IBMやHewlett-Packard(HP)、Dell Computerといったライバルとの競合といった何年にも及ぶ苦難を乗り越え、Sunは再び安定した基盤と利益を取り戻そうとしている。その同社の最新の取り組みが、管理ソフトウェアのN1、UltraSparcプロセッサ、LinuxデスクトップPC、IntelやAMD製のx86プロセッサを採用したサーバ製品、そしてOrionサーバソフトウェアスイートである。
「Sunは、IBMやHPといったエンタープライズ分野での強敵や、WindowsやLinuxといったIntelプラットフォームを基盤としたローエンドからの挑戦組に、絶えず圧力をかけ続けられている。ハイエンドの分野では何とか頑張ったものの、ローエンドでの攻撃を跳ね返すことには遅れを取っている」と、SG CowenのアナリストRichard Chuは、Sunが決算を発表する前に出たレポートのなかで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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