米アドビ、コンテンツ管理機能搭載の画像処理スイートを発表へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米Adobe Systemsは29日(米国時間)、Photoshopなどのパブリッシング及びグラフィックツール製品の最新版を発表する。だが、最も重要な変更のいくつかは、これらのアプリケーション自体には含まれていない。

 同社は、Photoshop、ページレイアウトソフトのInDesign、グラフィックアプリケーションのIllustratorを組み合わせた、Adobe Creative Suiteの発表を計画している。Adobe Creative Suiteには、統合されたツールが含まれることになっており、異なるアプリケーション間あるいは別々のユーザー同士で、作業しているファイルを容易にやりとりできるようになるという。新しく加わるツールのうちで、最も重要と思われるのは、簡単なコンテンツ管理を行うVersion Cueというツールで、これを利用すると、コラボレーションや見直しを目的にしたユーザー同士のファイル共有が容易になる。

 Adobeの最高経営責任者(CEO)、Bruce Chizenは、「今回発表する新製品では、ソフトウェアスイートに含まれる全アプリケーションが飛躍的に改善されているだけではない。アプリケーションが連携の仕方は卓越しており、これまでなかったものだ」と述べている。

 さらに、同社の製品管理ディレクター、Mark Hiltonは、「コンテンツ管理の面で、これまで顧客は大きな問題を抱えていた。我が社の顧客の大多数は、複数のAdobe製品を利用しているので、我々が取り組める作業フローの問題はたくさんある」としている。

 Version Cueは、あるネットワークに接続した各PCに保存されているAdobe関連ファイルの収集や配布を行うもの。たとえば、グラフィック部門の責任者は、Version Cueを使って、デザイン担当者が作業を続けているIllustratorファイルを見つけ出し、その最新の状態を確認できる。また、変更点はすべて、デザイン担当者のPCにあるファイルに保存される。

 この結果、複数の人間が同一ファイルで作業できるため、変更を加えたファイルを電子メール添付でやりとりする必要がなくなる。また複数存在するファイルのうち、どれが最新版であるかわからなくなってしまい、それを突き止めるのに時間を取られたり、イライラすることもなくなる。

 多くの大企業に存在する、こうしたコラボレーション機能へのニーズには、これまでサーバベースのコンテンツ管理ソフトウェアを使って対応してきている。だが、Adobeのいわゆる「クリエイティブ系」の顧客は、ふつうサーバリソースへのアクセスがない小規模グループで仕事をしているという。

 「クリエイティブ系のユーザーは、10人未満の小さなチームで働いていることがほとんどだ。彼らには、情報システムインフラと呼べるものはない」と、Hiltonは述べている。

 NAPP(National Association of Photoshop Professionals)の会長、Scott Kelbyは、Version Cueについて、バージョン管理とコラボレーションという2つの課題に上手に対応していると評する。Adobeの顧客にとって、この2つは、これまで何年も問題となってきていた。

 「使いにくいものを想像していたが、とてもシームレスに動く。ファイルに触るユーザーが複数いる場合には、この機能はメリットをもたらすだろう」(Kelby)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加