米インテル、モバイルPentium 4に新モデル投入

 Intelは米国時間23日、モバイルPentium 4ファミリーに、コンシューマー向けノートPC用の新モデルを追加した。

 同社が発売したのは、4種類の新モデルで、複数のタスクを同時に処理するためのハイパースレディング機能が全モデルに搭載されている。

 Intelは、現時点で同社最速のモバイル用チップとなる、ハイパースレディング搭載の3.2GHzモバイルPentium 4、ならびに2.6GHz、2.8GHz、そして3.06GHzで動作する3つのモデルを発表。ハイパー・スレディング機能の有無の違いを別にすれば、どのモデルも同社がすでに発売している現行のモバイルPentium 4と同じである。

 同社では、ノートPC向けには、通常Pentium MプロセッサとCentrinoチップパッケージを売り込んでいる。だが、「デスクノート型」として知られるコンシューマー向けノートPC市場が成長を続けているため、この市場に対応するためのモバイルPentium 4製品を先頃投入した。デスクノート型のマシンは、可搬性やバッテリの寿命よりも、大画面と高速なPentium 4プロセッサを好むコンシューマーや小規模企業に好評を博している。デスクノートPCの所有者の多くは、自宅でマシンを使用しており、バッテリ駆動で使用する機会はめったにない。このような購入社は17インチスクリーンを選ぶことも多く、マシンのバッテリが1回の充電で2時間程度しか持たなくても、ほとんど気にしない。

 現在、デスクノートモデルの多くは、デスクトップ用のPentium 4チップを搭載しているが、Intelでは、そうした選択肢を選ぶ購入者を狙って、モバイルPentium 4製品を提供してきている。

 多くのノートPCメーカーが、自社製品にデスクトップ用チップを採用し続ける一方で、新しいモバイルPentium 4を採用しているところもある。米Dellは、新チップを最初に採用したメーカーの1つだった。同社は23日、Inspiron 5150に、ハイパースレディング付き3.06GHzモバイルPentium 4搭載のモデルを追加した。

 Inspironは、15インチのスクリーン、256MバイトのRAM、30Gバイトのハードディスク、DVD-ROMドライブを搭載し、1599ドルからという価格設定になっている。

 Intelによると、新型モバイルPentium 4チップの価格は、2.6GHz版が234ドル、2.8GHz版が294ドル、3.06GHz版が433ドル、そして3.2GHz版が653ドルになるという。これは、デスクトップ版Pentium 4ファミリーとの比較でも、わずかな上昇にとどまっている。同社では、モバイルPentium 4の方が消費電力も抑えられており、ノートPC用シャシーへの搭載に適していると説明している。

 なお、ハイパー・スレディング搭載のデスクトップ版Pentium 4は、ほぼ同じクロックスピードで動作するモデルが、それぞれ218ドル、278ドル、417ドル、そして637ドルという価格になっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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