米Intelが数週間後に、各種のPentium Mプロセッサとノートパソコン向けモバイルPentium 4プロセッサ(Pentium 4-M)の高速版をリリースする予定であることが明らかとなった。これらの新しいプロセッサの発表で、Intelのモバイルプロセッサにおけるロードマップが書き換えられることとなる。
Pentium Mはワイヤレスノートパソコン向けのプロセッサファミリー、Centrinoの中核製品だ。このPentium Mが市場に浸透したのを受けて、Intelは今後、Pentium 4-Mの動作周波数を3GHz以上に高めて、高性能プロセッサとして販売していくという。
同社関係筋によると、一連の製品投入に関する本格的な動きは来週から始まる。「Intelはまず、Pentium Mの動作周波数を現行の1.6GHzから1.7GHzに引き上げる見込み」という。Intelは、1.2GHz/1GHzで動作する低電圧/超低電圧のPentium Mプロセッサも発売する予定だ。これらはPentium Mの従来製品と比べて消費電力が低く、重さが4ポンド未満の小型ノートパソコンのバッテリー消費を削減するのに理想的な設計という。ちなみに、現行のPentium Mプロセッサの動作周波数は、低電圧版が1GHz、超低電圧版が900MHz。
パソコンメーカーの動きとしては、1.7GHzのPentium Mを現行のノートパソコン製品群に幅広く取り入れる可能性がある。また、低電圧/超低電圧のPentium Mプロセッサは小型ノートパソコンやタブレットPCなどの市場投入を後押しするのではないかと考えられる。特に超低電圧の1GHz Pentium Mプロセッサは、Pentium III-MからPentium Mに切り換えを始めたばかりのタブレットPCメーカーにとっては、かなり魅力的な選択肢となる。
IntelがPentium 4-M戦略の転換を図った理由は2つある。1つはデスクトップ向けのPentium 4プロセッサがノートパソコンで幅広く使用されている点、もう1つの最も大きな理由はPentium 4-Mの価格にある。同社は6月にデスクトップ向けのPentium 4-Mを発売するが、その価格は以前のバージョンのように高額にはならないようだ。
例えば、動作周波数1.6GHzのPentium Mは最大637ドルに対し、2.5GHzのPentium 4-Mは562ドル。しかし、新たにノートパソコン向けの最上位プロセッサとなるPentium 4-Mの価格は、デスクトップ向けの3.06GHz Pentium 4の401ドルから数ドル程度高くなるだけという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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