ソニーと米CA、ノート型PC用のバックアップ製品を発表

 ソニーと米Computer Associates Internationalは、ノート型PCのユーザー向けのバックアップ製品を共同発表した。

 両社は、StorStation Laptop Data Protectionというシステムを発売する。ノート型PCがネットワーク接続した時に、データの自動バックアップを行うシステムで、ソニーの720GB StorStation FSV-M5サーバと、CAのMobile Backupソフトウェアを組み合わせたものだ。

 両社の発表によると、このシステムは、従業員がMicrosoft Windowsベースのラップトップコンピュータを使って会社のネットワークにログインする度に、TCP/IP接続を検知する。バックアップの設定をしておけば、このシステムが接続されたコンピュータからデータを取り込み、そのデータをFSV-M5サーバに転送する。

 「モバイル機のユーザーは、マシンの故障や紛失、盗難といった被害に遭いやすい。しかし、ほとんどのユーザーは適切なバックアップを実施していない」と、ソニーのビジネス部門のストレージ関連の幹部であるSteve Bakerは言う。

 ソニーとCAはこの製品を10日(米国時間)に発表した。StorStation Laptop Data Protectionは、リモートオフィスにあるデスクトップコンピュータ上のデータバックアップにも使え、今年10月におよそ1万ドルで米国市場に投入される予定だ。米国以外での発売計画もあるという。

 企業間でのラップトップコンピュータの利用は、拡大する一方だ。市場調査会社のIDCによると、2003年の第2四半期、企業向けのノートブック型コンピュータの出荷が、第1四半期と比べ9.6%増加した。また同じく今年第2四半期の調査で、ノートブックの総出荷が全世界で年間22.4%の伸びており、第1四半期と比べても1.5%伸びたという。

 ソニー、CA以外の企業も、同じ顧客層をターゲットとしている。米Veritas SoftwareのNetBackup Professionalは、ラップトップコンピュータのネットワーク接続を検知し、自動バックアップを行うという(同社広報担当者Jeremy Roe)

 また、米NewTech Infosystemsは10日、ラップトップコンピュータ用に、Backup Now 3 Deluxeという名称のバックアップとリカバリーのソフトウェアを発売している。この商品を使えば、ユーザーは、遠隔のマシンや直接接続されたCD-Rなどのデバイスに、情報をバックアップできるようになるという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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