米Sun Microsystemsは、同社のProject Orionソフトウェアバンドル戦略の普及を促進するため、開発者用ツールキットを準備中だ。
Sun幹部によると、同社は9月半ばにサンフランシスコで開催されるSunNetworkカンファレンスで、Orionソフトウェアパッケージと連動するアプリケーション記述用に調整された、開発者向けOrionの詳細を明らかにするという。
Project Orionは、ビジネスソフトウェアの購入、実装、アップデートといったプロセスの簡素化を狙ったSunの試みだ。Sunは、自社のJavaサーバソフトウェアSun Oneスイートだけでほぼ構成された1つのパッケージを構築し、これを毎四半期にアップデートしている。顧客企業は、Orionの各コンポーネントに別々のライセンス料を払うのではなく、これを利用する一従業員ごとに一定額の料金を支払う仕組みだ。
Orionは現在、テストプログラムだが、SunはSunNetworkカンファレンスで、Orionを初めて正式リリースし、価格も発表する見込みだ。
Orion Developerには、Java開発ツールのSun One Studioと、Orionソフトウェア「スタック」が含まれる。このスタックには、Sun Oneのアプリケーションサーバーやポータル、ディレクトリ、セキュリティなどのソフトウェアが入っている。同社幹部によると、Orion Developerでは、ナレッジベースやサンプルコード、関連資料など、開発者向けリソースにアクセスできるようになっているという。
Orion Developerの目標は、Orionソフトウェア全体で稼動するJavaアプリケーションを、プログラマが簡単に記述できるようにすることだ、とSunの開発ツール担当バイスプレジデント、Richard Greenは述べている。同社は、魅力的な開発ツールパッケージを作ることにより、OrionソフトウェアやSunのハードウェア上で稼動するアプリケーション数を増やしたいとの考えで、Orion Developerが開発者にアピールするものとなるよう期待している。
「システム購入後にツールを購入するというのではなく、(Orion)システムと連動するツールを構築する、というのが戦略だ。Sunにとっての課題は、開発者にOrionがどんなものかをわかりやすくを示し、テストから生産までのプロセスが簡単で行えることをわかってもらうことだ」(Green)
Orion Developerは、今年中に完成の見込み。Greenは、同パッケージの価格はかなり安く設定されると述べたが、具体的な価格は明かさなかった。同社幹部によるとOrion Developerは、Solaris、Linux、Windowsオペレーティングシステム(OS)上で稼動し、開発者はLinuxもしくはSolaris上にアプリケーションを実装できるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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