「(日本・中国・韓国の3政府で)特に組み込みOSを中心に、オープンソースの推進に関して意見交換を行っていこうというのは事実」---経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課長の福田秀敬氏は9月2日、一部報道で日中韓の3カ国がオープンソースソフトウェアの開発で協力すると報じられたことについてこのように述べ、3カ国が協力体制を敷いていくことを認めた。都内で開催中の「デジタル家電フォーラム 2003」において明らかにしたもの。
福田氏は3カ国が協力することで競争力の強化に結びつくうえ、「大きな市場である中国を早めに巻き込んでおきたいのも事実」と今回の連携の理由を明かす。
「UnixやWindows、プロプライエタリなシステムの他に、Linuxというシステムが入ることは安全性の上で有効ではないか」(福田氏)として、選択肢を増やしてそれぞれを競争させることが、結果として安全性の向上につながるとの考えを示した。
ただし福田氏は、政府として果たせる役割には限界があるとも話す。「(オープンソースを利用しなければいけないといった)オープンソースしばりは必ずしもできない」(福田氏)。
経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課長の福田秀敬氏 | |
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それでも福田氏は今回の協力によって「オープンソース採用の働きかけの加速ができる」と話しており、経済産業省としては引き続きオープンソースの採用を推進していく考えを明らかにした。
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