ウェブ上の情報検索を容易にすることで知名度を上げたGoogleが、同じウェブ上での広告枠販売も容易にしようとしている。
果たしてどれだけ容易になるのだろうか?Googleの新しいセルフサービス広告プログラムの初期ユーザーの1人は、眠りながらでもできるという。
アリゾナ州フェニックス近郊のギルバーに本社を置くメディア企業で、ワイヤレスコンピューティング業界をカバーするBroadband Wireless Exchangeの出版部長、Robert Hoskinsは、「Googleは当社の仮想営業マンだ。我々は自分たちでも広告を販売しているが、スペースは売れるときもあれば売れないときもある。しかし、Googleは眠っている間にわれわれに代わって広告を販売してくれ、月に数千ドルの収益をあげてくれる。それも毎月だ」と語った。
カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くGoogleは6週間前、同社の検索語対象広告のAdWordsを大小さまざまなウェブサイトが掲載できるようにするセルフサービスプログラム、「AdSense」を静かに立ち上げた。さらに、Googleは米国時間8月7日に同プログラムを拡張し、この広告共有サービスをカスタマイズできるようにする。
Googleの製品管理ディレクター、Susan Wojcickiはインタビューに答え、「小さなサイトには大量のコンテンツがあっても広告主を獲得する手だてがない。私たちは6週間前、コンテンツの発信者に向けて、彼らもAdSenseを利用できるプログラムを開始したと伝え、これに参加するよう呼びかけた。これは、彼らやウェブサイト運営者がターゲットを絞った広告をコンテンツページに掲載できるようにするもので、意欲的な取り組みであり、コンテンツ発信者にとっては見返りも大きいから」と語った。
Googleは、Yahooが先月買収提案を行ったライバルのOverture Servicesと同じような手法で検索結果の最上部にシンプルなテキストリンクを張った広告を出し始めた。このモデルは2月のAdSense立ち上げにつながるほど大きな成功を収めた。AdSenseは、検索エンジンのアルゴリズムが広告に関連すると判断したページ上に、自社が買収したBlogger.comなどを含む提携各社がテキスト広告をホスティングできるようにしてくれる。
6月に出たバージョンはこのシステムを簡略化してセルフサービスモデルに変更し、対象を規模の小さいサイトにまで拡大した。同社は米国時間7日に、AdSenseにオンラインでサインアップするユーザー向けに、ウェブサイトと広告のカラーをコーディネートするための初期設定カラーパレット、自動ユーザーフィードバック機構、そして参加者にクリック率(CTR)や期間別売上額を表示するレポートツールなどの新機能を追加する。
Googleは10万社がこのサービスを利用しているという。現在の利用者のなかには、Food Network, Weather.com, ABC.com, Internet Broadcasting Systems, Lycos Europe, New York Post Online Edition, Reed Business Information, U.S. News & World Report, iVillage(すべて米)といったサイトが名を連ねている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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