米BEA Systemsは8月4日(米国時間)、Linuxの普及を推進するために米Hewlett-Packard(HP)と提携したと発表。あわせて、同社が新たにリリースしたJavaサーバソフトウェアのWebLogic Platformに関する計画も明らかにした。
BEAの幹部は、サンフランシスコで開いたプレスカンファレンスの席上で、WebLogic Platform 8.1を正式に発表した。この製品は、同社が激しい競争を繰り広げているJava開発ツール/ソフトウェア市場で、重要な武器となる製品と同社幹部は語った。BEAの最も手強いライバルは米IBMで、ビジネスアプリケーションの構築・稼動に使われるJavaベースのソフトウェアに関して市場シェアでリードしている。
一方で、IBMとの競争におけるBEAの最大の味方が、長年のパートナーであるHPだ。HPは今年5月、WebLogic Platformの再販と、HPの提供する複数のOS上で稼動するWebLogic向けサービスの提供を発表している。
この日、HPとBEAは共同でLinux普及を促進するための関係を強化した。両社はソフトウェア/ハードウェア/関連サービスをバンドルして提供し、顧客企業がLinuxベースのアプリケーションへ移行しやすくしていくと、HPのサービス部門でエグゼクティブ・バイスプレジデントを努めるAnn Livermoreは語った。
同日、自社製品へのBEA製ソフトウェアの組み込みや、WebLogic Platform向けのアドオン開発を発表した多くの企業のなかには、ビジネスソフトウェアメーカーのSiebel Systemsや、SCMアプリケーションメーカーのManugisticsの名前もある。
BEA幹部は、WebLogicの将来的な機能追加について、セキュリティとアプリケーション管理にフォーカスしたものになると述べた。
BEAでは、2003年はじめに買収したCrossLogixのアプリケーション用セキュリティ技術を、自社製品のセキュリティの「フレームワーク」の基礎として使うと、同社で製品およびソリューションマーケティング部門のパイスプレジデントを努めるRick Jacksonは説明した。このセキュリティ機能は、Javaプログラマーがユーザーの認証やデータへのアクセス許可に使うもので、またネットワーク管理者には既存のコードを書き直さずにセキュリティポリシーを変更するためのツールを提供する。
アプリケーション管理の分野では、BEAはカスタムアプリケーションのインストールおよび利用を簡易化することを重点とし、またWebLogic Platformのさまざまなコンポーネントを一括管理するツールの改善にも取り組むと、Jacksonは語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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