米HP、米BEAのソフトウェアを自社サーバ製品に搭載

 米Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月21日に、すべての自社サーバ機に米BEA SystemsのJavaアプリケーションサーバWebLogicをバンドルすることを発表した。BEAはHPとの提携により、アプリケーションサーバをめぐる米IBMとの競争で勢いをつけたい考えだ。

 米GartnerのDataquestによると、IBMは2002年のJavaアプリケーションサーバ市場で、BEAから首位の座を奪っている。

 HPとBEAは、UNIXサーバにWebLogicを搭載することで、すでに提携を結んでいた。今回の提携は両社の関係をさらに拡張するもの。今回、HPはOpenVMS OSが稼動するAlphaServersと、LinuxサーバのProLiantにもWebLogicを搭載する。また、6月にはすべてのサーバ製品にWebLogicをバンドルする方針だ。さらに両社は、HPのサーバハードウェアのアフターサービスも提供していく。

 HPのHP-UX部門マーケティングマネージャーのMichael Wardleyは、「この提携により、顧客はサーバハードウェアの選択肢が広がる」と述べている。「製品ライン全体でWebLogicへの一貫したサポートとサービスを提供することにより、HPの顧客はBEAのソフトウェアとの連携に最適なハードウェアを選べる」(同氏)。

 今回の提携は、HPとBEAにとって実りの多いものとなるだろう。BEAはHPとの提携を通じて、HPのハードウェアの販売チャネルを得る。これにより、BEAは低価格のLinuxマシンからハイエンド向けHP NonStopシステムまで、事業機会を広げることができる。一方、2000年にJavaアプリケーションサーバ事業から撤退しているHPは、WebLogicの搭載によりIBMや米Sun Microsystemsといったライバルたちに対抗できるようになる。

 なお、BEAはSunともソフトウェアのバンドルに関して提携を結んでいるが、SunがJavaソフトウェア、SunOneを搭載し始めたため、 WebLogicと直接競合することになり、提携のメリットは薄れている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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