Linuxディストリビュータの米Red Hatは、次期ハイエンド向け製品「Red Hat Enterprise Linux 3.0」のベータテストを開始した。今秋出荷予定の同ソフトウェアでは、新たにいくつかのサーバをサポートする。
Red Hatは先週Taroonと呼ばれるテストバージョンをリリースした。同社ではこの製品の最終版をこの秋にリリースする予定だと、広報担当のLeigh Dayは語った。現行製品のバージョン2.1では、米Intel製のXeonおよびPentiumを搭載したサーバとワークステーションをサポートしているが、3.0ではIntelのItanium、米AMDのOpteron、そして米IBMのサーバ製品4機種が新たにサポート対象に追加される。
独SuSEのLinuxは、すでにこれらのサーバをサポートしており、Red Hatはバージョン3.0でようやくSuSEに追いついた形だ。但し、大多数のLinuxシステムは、IntelのPentiumまたはXeonを搭載したマシンで動いているという。
Red Hatの製品ラインは、2002年から業務向けのRed Hat Enterprise Linuxと、個人ユーザー向けのRed Hat Linuxの2つに分かれている。Enterprise Linuxは、個人向けのものほど頻繁な変更は行われないが、これはソフトウェア/ハードウェアメーカーが同OSをサポートした製品開発をしやすくするためである。また、Enterprise版のほうが、ハイエンドの機能を持ち、値段も高く、しっかりしたサポートが受けられる。一方で、個人向けLinuxは無料配布され、システム変更はより頻繁に行われ、新技術をより早く浸透・完成させる役割を担っている。
Taroonは同社のFTPサイトからダウンロードが可能。なお、Taroonというコードネームは、ある開発者の故郷の町にちなんで付けられたものだが、過去にもこうした命名法で名付けられた、Guinness やPensacolaなどのバージョンが存在していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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