米オープングループ、オープンソースに一層注力

 Unixなどの認定を行なう米Open Groupが、「これまではその名称が負う期待に十分応えていなかったが、今後はオープンソースやオープンスタンダードへの取り組みを強める」とするポリシー草案を発表した。

 草案をまとめたBruce Perensは、次のように記している。「以前はオープンソースがこれほど成功を収めるとは思わなかった。オープンソースの成功は、われわれの専門分野に根本的な変化をもたらしている。今こそオープンソースを完全にわれわれの活動に統合しなければならない。さもなければ、組織名称を改変するべきときだ」

 Open Groupは200余りの組織と、アクティブな個人会員4000人弱が参加している。Unixのほか、Free Standards GroupのLinux Standards Base(LSB)やWireless Access Protocol(WAP)などの認定作業を行っている。また、ボストンでは、コンピュータシステムの耐障害性と安定性を向上する「先進的研究確信グループ」を支援している。

 Open Groupはこれまでも、オープンソース技術に注力してきた。Pegasusという名の管理ソフトウェアなど、いくつかのオープンソースプロジェクトの主催、管理、調整を手がけている。また、先月はオープンソースソフトウェアのセミナーを開催した。2000年5月には、主にUnixシステム向けにMotif Graphical User Interface(GUI)ツールキットのソースコードを公開した。しかし、時期的に数年遅かったかもしれない。

 Perensは草案で、同団体がオープンソース開発者のあいだでそれほど良い評価を受けていないことについて言及した。このような冷めきった関係は、同団体のMotifの管理に原因があると、同氏は分析する。Motifがあまりに長いあいだプロプライエタリだったため、UnixやLinux対応でグラフィカルインターフェースを備えたオープンソースシステム、GNOME(GNU Object Model Environment)やKDE(K Desktop Environment)の開発に拍車がかかったという背景がある。

 なおOpen Groupは、今後数週間、ポリシー草案に対するコメントを募り、その後、実行に移す計画である。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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