ワシントン州レッドモンド- 米Microsoftは24日(米国時間)に開かれるアナリスト向けミーティングで、とくにWindows Server 2003オペレーティングシステムの好調な売れ行きについて大きく取り上げる予定だ。
同オペレーティングシステムは発売以来、最初の3カ月で、Windows 2000サーバ発売時と比べて3倍の売上を記録したと、同社Windows Server部門のグループプロダクトマネージャー、Bob O'Brienが語った。
「特に景気が低迷しているこの時期に、この数字はすばらしい」と、O'Brienは当地で行われたインタビューのなかで答えた。
Windows Server 2003が、これまで出された同社サーバソフトよりもよく売れている理由には、さまざま事柄が考えられるが、Microsoftが展開する新しいライセンスプログラムにより、実質的にアップグレード代金を支払済みの顧客企業があったことも、その1つに挙げられる。新ライセンスの条件に従って使用料を支払った顧客にとって、アップグレードするかどうかは、財政的な問題ではなく、同サーバソフトが実用に耐えるかどうかの判断となる。さらに、現時点ではまだテストを続けており、サーバOSの大々的な切り替えは、少なくとも数カ月先に予定しているという顧客も多い。
同時に、前四半期にはサーバソフトウェアの販売も好調に推移し、売上高は前年同期の16億4000万ドルから19億3000万ドルに大幅に改善した。
また、MicrosoftではWindows Server 2003が大企業によるアップグレードの動きに拍車をかけることを期待している。大企業のなかには、発売から7年も経っているWindows NT 4サーバをいまだに使っているところも多く存在する。そのため、Server 2003の売上のかなりの部分が、NT 4を使っている企業のアップグレードから得られると、業界アナリストは予想している。
MicrosoftのO'Brienは、Server 2003が引き続き旧サーバソフトを上回る売上を記録すると見込んでおり、100万コピーを販売するまでに、Windows NT 4の場合は16から18カ月、またWindows 2000サーバではほぼ1年かかったが、このままいけばWindows 2003は、1年もかからずにこの記録を達成できるという。
Microsoftでは、 Windows Server 2003が、さまざまな方面でシェアを拡大していると述べており、このなかには、これまで利用していたLinuxからWindows Server 2003に切り替えた8000以上のウェブサイトも含まれる。とはいえ、売上の多くはやはり、新しいソフトウェアへ移行する既存のMicrosoftユーザーからのものと見られている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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