米Intelは、ワークステーションと2ウェイサーバ用のXeonチップの性能を強化した。
同社は14日(米国時間)、予想通り、1MBのキャッシュを追加搭載した3.06GHzのXeonの新しいバージョンをリリースした。
技術的な点では、チップに搭載される1MBのLevel3キャッシュが、512KBのLevel2キャッシュを補い、合わせて1.5MBを僅かに上回るキャッシュ容量となっている(チップのキャッシュは、プロセッサのコアに近いところにデータを蓄積しておくためのメモリー)。現在発売されている、全てのシングル/デュアルプロセッサシステム用Xeonには、既に512KBのLevel2キャッシュが搭載されている。
Intelでは、新バージョンのパフォーマンスは、Level 3キャッシュを追加したことで、従来の3.06GHz Xeonに比べて16%向上するとしている。このような機能が追加されたことで、コンピュータメーカーは、シングル/デュアルプロセッサ搭載のワークステーションや低価格のサーバの販売増加に結び付けられるかもしれない。
Intelの話では、今回登場した新製品は、キャッシュ容量が大きいことを別にすれば、3月に発表された通常のキャッシュ容量を持つ3.06GHz Xeonなど、他のXeonチップと同じ性能であるという。
このキャッシュ容量の大きな3.06GHz Xeonの価格は690ドルで、シングル又はデュアルプロセッサ搭載マシン向けの、Xeonのラインナップの中では最も高価になる。今回の新バージョン発売に伴い、Intelは他の製品の価格を最大で34%引き下げた。これにより、たとえば従来のキャッシュ容量の3.06GHz Xeonの価格は690ドルから455ドルになり、34%の値下げとなっている。
同社はまた、2.6GHz、2.66GHz、2.8GHz、3GHzのXeonチップの価格についても、10〜34%の引き下げを行った。これにより、1000ユニット単位で購入した場合、1チップあたりの価格は234ドルから433ドルになる。
Intelでは、これとは別に、4wayまたはそれ以上のプロセッサを搭載するサーバ向けの、Xeon MPというチップも販売している。Xeon MPチップには1MBと2MBのキャッシュを搭載しているものがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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