米Intelは米国時間3月10日に、ワークステーション/サーバ向けプロセッサXeonの新版を正式にリリースする。動作周波数は3GHzと3.06GHzで、昨年9月にリリースした2.6/2.66/2.8GHz動作品の後継版となる。
新しいXeonはCPUの動作周波数とともに、システムバスも高速化している。このシステムバスとはCPUと、チップセット、メモリなどの外部装置との間でデータを送受信する回路である。Xeon 3GHzではシステムバスが400MHz、Xeon 3.06GHzでは533MHzになっている。
実はこれまでIntelの正式な発表はなかったのだが、これらプロセッサはすでに市場に登場している。米Dell Computerと米HP(Hewlett-Packard)が2月3日ごろから販売を始めているワークステーションに搭載されているのが3.06GHz版Xeonなのである。
Xeonは、シングルプロセッサまたはデュアルプロセッサのワークステーションに向けた製品ラインである。ワークステーションは高度な処理能力を求められる事務処理や技術計算に利用されるコンピュータ。最近ではパソコンの処理能力が向上しており、パソコンの上位機もワークステーションと呼ばれるようになった。自動車のCAD、ネットワーク上でトランザクションやファイル保管を担う高負荷サーバといった用途で利用されている。こうしたワークステーションの市場規模は企業向けパソコン全体から見れば小さいのだが、その収益性は高いと言われている。
なお、DellとHP以外の多くのメーカーは3月10日、Intelの正式リリースに合わせて新Xeon搭載するサーバ製品を一斉にリリースする予定である。新しいXeonは、1個当たり700ドル前後で提供される見込みだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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