米IBMは、デスクトップPCのThinkCentreシリーズに、小・中規模事業者をターゲットにした安価なデスクトップ製品を付け加え、粛々と品揃えを充実している。
新たに登場するThinkCentre A30は、IBMのWebサイトで469ドルからとなっている。同製品は、米Dell Computer、米Hewlett-Packard(HP)と価格で競争するように設計されている。だが、同社の“Think”vision PCが売り物にしていた使いやすさを踏襲し、この新しいデスクトップにも、ファイルバックバック用のRapid Restore Ultraユーティリティなどの追加ソフトウェアが含まれており、実装や管理を容易にすることを目指している。
最新モデルのThinkCentre A30は、5月20日にデビューしたIBMのThinkCentre製品ラインの隙間を埋めるものだ。
IBMの提供する新モデルは、フォーカスを一新し、小規模事業者向けとなっている。小規模事業者は一度に数台のPCを購入することから、このところ大手PCメーカーのターゲットエリアとなっている。ここ数年の間に、IBM、Dell、HPの各社が、小規模事業者を狙った数多くのプログラムを展開してきている。
「IBMは、この低価格製品の販売に本腰を入れている。これまでよりも価格面で競争力のある品揃えをしてきている」というのは、ARSのデスクトップPCアナリスト、Toni Duboise。「今日の市場においては、価格面の競争力は重要だ」。
だが、Dellのオープン価格399ドルに対抗するためには、IBMはさらに低価格なモデルの提供を検討すべきだと、Duboiseは続ける。どんな仕様のものであろうと、とにかく最安値のPCのみを望んでいる顧客にアピールできるからだ。
「399ドルの製品を提供していないために起る問題は、第一印象だ。IBMも目を引くような価格を提示すべきだ」とDuboise。「だが、IBMには好条件もある。サポートを必要とする買い手に、包括的パッケージを提供している点だ。これはIBMが常に得意とする分野だ」。
DellやHPは、サポートでIBMに追いつこうとしている。HPは最近、企業の古いデスクトップPCを処理し、新しいPCと置き換え、管理する有料プログラムを開始している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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