富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL、斎藤 潔社長)は6月4日、セキュリティソリューションの一環として提供している「インターネットVPN構築サービス」を強化するため、「インスタントVPNサービス」を新たにメニューに加え、6月9日から提供開始すると発表した。
同社では、これまで、インターネットを活用したVPN環境の設計、構築を行う「インターネットVPN構築サービス」を官公庁、金融機関、教育機関などに提供してきたが、従来のIPsec方式によるVPNでは、ファイアウォールやクライアントソフトの導入・設定などに多くの手間やコストがかかるという課題があった。
今回、こうした課題を解決し、より効率良く低コストにVPNを構築するため、クライアントソフトが不要で運用が手軽な、NEOTERIS社のセキュアリモートアクセス製品「NEOTERIS IVE」を活用し、簡単・安全・低コストを実現する「インスタントVPNサービス」を提供することにした。
このサービスでは、SSLを利用して暗号化通信を行うSSL-VPN製品「NEOTERIS IVE」によって、クライアントソフトのインストールなどの設備投資を排除することができる。また、ブラウザを起動するだけで自宅や社外から社内のネットワークに接続することができ、クライアントに追加のセットアップが必要ないことから、導入サポートに関するネットワーク管理者の負担軽減など、従来の半分以下までTCO削減を図ることが可能となる。
同社では今後、「NEOTERIS IVE」の国内販売代理店であるマクニカと連携して「インターネットVPN構築サービス」を提供するとともに、独自の販売チャネルおよび富士通グループの販売チャネルを通して全国展開していく方針。
さらに、「NEOTERIS IVE」とユーザー認証システム「RSA SecurID」を組み合わせたセキュリティ強化型VPNシステムへのアップグレードサービスなど、顧客のセキュリティレベルに合わせたVPN構築サービスも用意しており、今後2年間における「インターネットVPN構築サービス」の販売で3億円を見込んでいる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス