D&M、初年度決算で純利益16億5300万円を確保

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年05月29日 11時43分

 ディーアンドエムホールディングス(D&M)が5月28日に発表した2003年3月期(2002年4月〜2003年3月)の連結決算は、売上高が805億9400万円、営業利益は35億6200万円、経常利益31億4900万円、純利益は16億5300万円となった。

 D&Mは2002年5月に発足した新会社であり、これが最初の決算となる。そのため業績の前年比較は行っていない。同社は、2002年5月14日にデノンと日本マランツが競争力の強化、資本効率の向上などを目的として共同設立した持株会社である。

 同社は今年3月に業績予想を発表しており、当期業績はこれに比べて販売減少があった。これについて同社では、「IT業界をはじめとした企業業績回復の遅れ、イラク情勢問題などに伴う先行き不透明感の高まりから、設備投資や個人消費が依然弱含みで推移している」と説明している。ただし、「目標を上回る、経費削減、統合効果が実現したため、営業利益、経常利益ともに予想を上回った」(同社)という。

 なお、D&Mが当期に行った施策には、以下のものがある。

  • クラリオンの米国法人から高級オーディオ機器老舗メーカ、米McIntosh Laboratoryの買収を完了
  • 米SONICblueのReplayTV(DVR)事業とRio(MP3)事業を落札(今年4月25日に買収を完了)
  • 米Escient Technologies子会社のOpenGlobeおよびEscient Convergenceの資産の買収

 今期(2003年4月〜2004年3月)業績の見通しについては、売上高が前期比22.1%増の984億円となる見込み。また営業利益は同0.3%減の35億5000万円、経常利益は同6.3%減の29億5000万円、純利益は同0.2%減の16億5000万円と予測する。

ディーアンドエムホールディングスの発表資料(PDF形式)

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