インテルは5月22日、ハイパー・スレッディング・テクノロジ(HTテクノロジ)に対応したデスクトップ向けPentium 4プロセッサ3製品を発表した。
今回発表されたのは、2.8C GHz、2.6C GHz、2.4C GHzの3つ。昨年10月に発表された3.06GHz、今年4月に発表された3GHzに次ぐ製品群となる。今回の新製品により、「Pentiumの全ての周波数がHTテクノロジに対応することになる」(米インテル デスクトップ製品事業本部チップセット・ソフトウェア・マーケティングディレクターのビル・レツィンスキー氏)
また、デスクトップ向けのチップセットファミリ、865G、865PE、865Pの3製品も合わせて発表した。これらは開発コード名でSpringdaleと呼ばれていたもの。800MHzのシステムバスを備え、デュアルチャネルDDR400/333/266メモリをサポートする。また、エクストリーム・グラフィックス 2 と呼ばれる内蔵グラフィックスを搭載しており、グラフィック性能の向上に重点が置かれている。「このプラットフォームを通じて、オンラインゲームやストリーミングビデオなど、ブロードバンドを利用した素晴らしい体験をユーザーに提供する」(レツィンスキー氏)
米インテル プラットフォーム&ソリューションズ・マーケティング本部 本部長ケビン・セラーズ氏 | |
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世界的にパソコン市場が伸び悩みを見せており、それに伴って半導体の需要も低迷している現在、日本のブロードバンド環境はインテルにとって大きな魅力と映っているようだ。「日本のブロードバンドは安くて速い。これからブロードバンドを利用したコンテンツが普及するようになれば、それに合わせて処理性能の高いPentium 4の需要も伸びると見込んでいる。また、この流れは日本だけでなく世界に広がっていくと予測している」(米インテル プラットフォーム&ソリューションズ・マーケティング本部 本部長ケビン・セラーズ氏)。
同プロセッサの発表に合わせ、国内パソコンメーカーも相次いで対応製品を発表した。富士通がPentium 4 2.40C GHz・2.80C GHzと、865Gチップセットを採用したスリムタワー型のデスクトップパソコン「FMV−E601」を発表したほか、日本ヒューレット・パッカードは865Gチップセットを採用したビジネス向けデスクトップPC「HP Compaq Business Desktop d530シリーズ」および「d330シリーズ」を発表。デルも865Gチップセットを搭載した「OptiPlex SX270」、「OptiPlex GX270」、「Precision Workstation 360」などを発表した。インテルによるとほぼ全ての大手国内メーカーが今回発表した製品群への対応を表明しているとのことだ。
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