Sun MicrosystemsとOracleは、Web services Business Process Execution Language(BPEL)標準仕様についての議論に参加するため、16日開催予定の Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)の技術委員会に出席する計画だ。両社はOASISと競合するウェブ標準化団体World Wide Web Consortium(W3C)を支持しており、OASISの委員会に出席するのは初めてのこととなる。
BPELは、企業がWebサービスを使い、複雑なビジネスプロセスを自動化する方法を指定するための言語。Webサービスとは、異なるシステム間で情報を共有しやすくする一連のウェブ標準技術を指す。
SunとOracleがOASISの委員会に出席することで、OASISとW3Cが互いに歩み寄る可能性もある、と業界筋は期待を寄せている。
BPEL仕様は、IBMやMicrosoft、BEA Systemsなどいくつかの業界大手から支持を得ている。またIBM、Microsoft、BEA Systemsらは、BPEL仕様の最初のバージョンを作成している。
しかしSunとOracleは、W3Cに提出された、BPELと本質的に機能が同じ別の仕様案、W3C Choreographyを支持している。両社はW3C Choreographyワーキンググループのメンバー約20社に入っており、Web Services Choreography Interface(WSCI)と呼ばれる仕様の検討を行っている。W3Cではこのほか、いくつかの重要なWebサービス標準を管理している。
SAPと新興のソフトウェアメーカーIntalioはもともと、WSCI仕様を作成した企業であるにもかかわらず、先月OASISのBPELを支持する決断を下している。
SunとOracleは、OASISのBPEL委員会に参加することにより、W3CワーキンググループとOASISが、2つの重複する標準の調停を図るべく協力し合うよう促したいと考えている。Oracleは先週、正式にOASIS BPEL技術委員会に加わった。Sun代表によると、Sunも同技術委員会に参加する意向だと言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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