孤児になったモジラの子に救いの手

 先月Mozilla.orgが、単独のブラウザとメールソフトに開発資源を集中させる計画を発表したことで、オーサリングツールの先駆けだったComposerという名のソフトが孤児(みなしご)になった。

 だが、Mozillaのある参加者が、現在の中途半端な状態からComposerを救い出す計画を立てている。

 「Mozilla.orgが一番最近開いたミーティングの議事録を読めば、私が自分の手でComposer開発を続けていくと提案したことがわかる」と自らのBlogに書き込んでいるDaniel Glazmanは、仏在住でMozillaプロジェクトに参加するNetscape社のソフトウェアエンジニアだ。「このソフトのことは気にかけていたし、とても大きな可能性があると考えたので、あのような提案をした」(Glazman)

 Composerの潜在力は確かに大きなものかもしれないが、最近の経緯をみると、とても素晴らしいとはいい難い。

 Composerは、マス市場向けWebオーサリングツールの草分けで、無料でダウンロードできるNetscape 7の一部として現在まで生き残っているが、Webオーサリングツール市場のローエンドをMicrosoftのFrontPageが、そしてハイエンドをMacromediaのDreamweaverが圧倒的に押さえてしまったために、しばらく両者の後塵を拝してきている。

 Mozilla.orgが、肥大した機能盛りだくさんの現行ブラウザを捨て、今後はもっとすっきりとしたPhoenixというバージョンを開発していくと先月発表した際、同時にMinotaurという名のメールクライアントソフトの開発をPhoenixと平行して進める計画を発表した(その後になって、商標に関する問題から、Mozilla.orgは双方の名前の使用を諦めた)。

 これで取り残されたMozillaの3つのコンポーネント、すなわちスケジュール表のCalendar、IMアプリのChatzilla、そしてComposerの開発は後回しにされてしまった。ただし、かつてのCollabraやNetcasterのように、NetscapeのCommunicatorにバンドルされながら、Mozillaへの移行時点で消滅への途をたどったソフトウェアの二の舞にはならない、との保証は付けられていた。

 「3つのソフトウェアが今後、単独のツールキットアプリケーションになるのか、それともPhoenixに付随する追加機能といった形をとるのかはまだ決まっていない。しかし、ユーザーコミュニティに対して、テストやフィードバックを得る目的で、日々の修正版やマイルストンとなる改訂版を提供することを含め、これらのソフトウェアをできるだけサポートすることは約束する」と、Mozillaの開発ロードマップには記されている。

 4月28日に行われたMozillaスタッフミーティングの議事録によれば、Composerは今後登場してくるMozillaブラウザの拡張コンポーネントとして生き残り、単独のアプリケーションになる可能性は少なそうだ。

 しかし、Glazmanには別の計画もある。

 「Composerを単独のアプリケーションにすべきだ」と彼はBlogに記している。「Composerは、MozillaのレンダリングエンジンGeckoをベースにしたコンテンツ編集用エディターとしてインストールならびに利用できるようになるべきで、必ずしも連携するブラウザをインストールせずに済むのがいい。そういうものに仕上げるのは簡単な仕事ではないが、しかしどうしてもやらなくてはならないことだ」

 これについて、GlazmanおよびMozillaからのコメントは得られなかった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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