オープンソースのデータベースの開発・販売を行うMySQLは、米カリフォルニア州のサンノゼで同社としては初となるユーザーカンファレンスを4月10日〜12日の3日間にわたり開催した。このスウェーデンの小さな会社は、MySQLというオープンなデータベースを武器に、OracleやIBMといった強敵に立ち向かっている。
4月11日の同カンファレンスの基調講演において、Sun Microsystemsのソフトウェア部門CTO代理のRick Cattellは「最新のすばらしいソフトウェアが、大企業相手のビジネスで成功する保障はない。なぜなら、大企業のCIOらは概して保守的だからだ。メジャーなベンダーが採用すればそれにならうことはあるかもしれないが、それまでは難しいだろう。オープンなソフトウェア企業は、自らの製品が競合製品と渡り合えるものであることをきちんとアピールしなければいけない」と、先の見通しが必ずしも容易なものでないことを警告する。「利益ばかり考えず、オープンなソフトウェア開発を追い求めることはすばらしい。だが同時に利益も得たいと思うのは当然だろう」(Cattell)
Cattellは基調講演の間、特にMySQLのことについては触れなかった。だが会場からSunのデータベース戦略についての質問がくると、すでにSunでは一部のLinuxマシンでMySQLをサポートしており、将来に向けての計画を模索中であるとコメントした。
「われわれSunは、MySQLの大ファンだ。もちろん、この私自身もだ。Oracleのような強敵に立ち向かっていくことはすばらしいことだと思う」
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