インターネット技術の標準化を行う業界団体IETF(Internet Engineering Taks Force)の関連団体、IRTF(Internet Research Task Force)は、増え続けるスパムメールの対策を調査するため、Anti−Spam Research Group(ASRG)を立ち上げた。第1回目の会合が3月20日にサンフランシスコで予定されている。
IETFはこれまで電子メール、データ転送プロトコル、インターネットアドレスなど、様々なインターネット技術の標準化を手がけている。今回設立したASRGは規格を策定する権限を持たないが、その調査結果はインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)やネットワークによる電子メールの処理方法を大きく変える可能性がある。
「スパムメールは迷惑な行為として見なされてからというもの、その数は飛躍的に増大した。今やインターネットでやり取りされる電子メールの大きな割合を占めている。ASRGの目的はこの問題を把握した上で解決策をまとめ、検討することだ」(ASRG)
現在、米Brightmailや米CipherTrustなど多くの企業がネットワークやデスクトップパソコン用ツールを提供し、スパムメールが受信箱に届く前に検出と駆除を行おうとしている。
しかし、このような取り組みはスパムメール発信者とアンチスパム企業のいたちごっこをさらに悪化させている。スパムメールはますます巧妙になり、例えば正当なメッセージであるかのように見せかけてフィルタリングを回避し、受信者の前に姿を現すのだ。
ASRGは、まず異なる種類のスパムメールとスパムメール対策を分類し、さまざまな通信に対応した統一ポリシーを構築する。これまで難しかった発信者を突き止める方法についても調査を行う予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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